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クラミジア感染症の病原体は、クラミジア・トラコマティスという細菌で、潜伏期(初感染から症状がでるまでの期間)は感染後2日〜6週間(通常10日〜12日)です。男性では、尿道から感染して透明白色膜の分泌、排尿時の痛み、尿道の痛み・不快感等を示し、前立腺炎、副睾丸炎を起こすこともあります。女性では、60〜80%は無症状ですが頚管炎(子宮の入り口の炎症)を起こすとおりものの増加や黄色いおりものが出現し、感染が子宮内膜、卵管へと波及し、子宮内膜炎、卵管炎を起こすと下腹部痛が出現します。骨盤腹膜から肝臓の皮膜にまで感染が達すれば、右上腹部痛を起こします。また、子宮外妊娠や不妊の原因ともなります。妊婦が感染している場合には、産道感染により、新生児の結膜炎や乳幼児の無熱性肺炎を引き起こすことがあります。
淋病の病原体は、淋菌です。症状は男性の尿道に感染した場合には、感染後2日ないし9日の潜伏期を経て、尿道に軽い痛みや熱っぽさを感じ、尿道口から最初は粘液、次いで白く濁った膿が尿とともに出るようになります。進行すると尿道口は発赤し、排尿時に熱感または疼痛を覚えます。頻尿と排尿困難を来たし、排尿の終わりに出血を見るようになり、前立腺炎、副睾丸炎を起こします。女性の尿道に感染した場合には、感染後数日で、初期尿道炎または子宮頚管炎を起こしますが、男性よりも症状は軽いため、気付かないことも多いようです。しかし、膀胱炎を起こすと、頻尿や排尿痛などを伴います。その後、子宮内膜炎、卵管炎、卵巣炎、子宮周囲炎、骨盤腹膜炎などに進展すれば、腹痛や発熱を生じるだけでなく、不妊の原因にもなり得ます。 |