お悩み14:
変なおりものがでてくる?
夏にかけておりものなどの異常を認めることが多くなります。今回は若い女性に多いおりものの異常と対策をお話します。
Q.1
おりものの異常にはどんなものがあるのですか?
おりものが異常であるかどうかを判断することは医師にとっても困難な場合があります。まったく正常な場合でも生理と生理の中間の排卵時期(卵が卵巣から飛び出るとき)になると透明などろっとしたおりものや出血が認められますが、これは異常ではありません。
異常なおりものには、色別に黄色、白色、茶色に分けられます。また、性状では水溶性、粘調性、泡沫状に分けられます。また、いやな臭いがする場合もあります。
Q.2
どんな病気があるの?
異常なおりものの中で一番多い疾患はカンジダ膣炎です。おりものは白から黄色でスイスチーズ様、豆腐の粕汁様でやや粘調性でかゆみが強いのが特徴です。次に多いのが細菌性膣炎です。黄色いおりものが特徴で臭いもあまりなく、他に症状はありません。最近、性器感染症として、クラミジア感染症、淋菌性膣炎、トリコモナス膣炎が増えてきました。クラミジア感染症ではややおりものが増えたぐらいで、特徴的なものはなく、おりものを見ただけではなかなか診断は困難です。淋菌性膣炎では、黄緑色や悪臭を伴うようなおりものが増えます。トリコモナス膣炎では、黄色から乳白色の泡状のおりもので臭気が強いのが特徴で、かゆみを感じます。また、50歳ぐらいの閉経後に萎縮性(老人性)膣炎になりやすく、黄色から茶色のおりものが出現し、陰部にかゆみを生じます。
Q.3
カンジダ膣炎は?
真菌というカビの一種で抵抗力の落ちたときや抗生物質を使用したとき、妊娠したときになりやすく、セックスでも感染します。外陰部のかゆみ止めの薬だけでは完全に治りません。外陰部の塗り薬と膣の洗浄、膣坐薬が必要となります。
Q.4
細菌性膣炎(非特異性膣炎)は?
陰部が不潔になったり、タンポンを出し忘れたりするとなることが多く、おりものの刺激でややかゆみをともなうことがあります。膣坐薬を入れることで治ります。
Q.5
クラミジア膣炎は?
性感染症の中の一つでクラミジア・トラコマティスの感染が原因です。感染が進行すると腹膜炎や不妊の原因となります。抗生剤の内服で治療できます。
Q.6
淋菌性膣炎は?
淋菌によって起こる膣炎で、大部分がセックスで感染します。放置しておくと子宮内膜症や卵管炎、骨盤腹膜炎となり腹痛がでてきたり不妊の原因になります。抗生剤の注射が必要です。
Q.7
トリコモナス膣炎は?
トリコモナス原虫によるもので、性生活による感染のほか、銭湯やトイレの便座からも感染することがあります。膣粘膜は赤くなります。内服薬と膣坐薬にて治療します。かゆみや灼熱感を感じることがあります。
ワンポイントアドバイス
これからの季節、異性との付き合いもあり性器感染症やおりものの異常をきたすことが多くなります。最初は、おりものの異常だけでもそのまま放置すると、クラミジア感染症や淋菌性膣炎などは腹痛をおこし腹膜炎に発展し、不妊になったり入院治療が必要になったりします。早めに治療しておきましょう。
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