indexへ
ごあいさつ
診療のご案内
お産について
女性の医学
施設のご案内
教室について
当院での取り組み
女性の医学
お悩み16:妊娠と予防接種(インフルエンザ)
イメージ
   インフルエンザの予防接種の時期になりました。
よくこの時期に産婦人科に問い合わせがあるのが、予防接種を妊婦は受けることができるのかという質問です。
今回は予防接種の目的と必要性も踏まえて考えてみました。
Q.1
予防接種を受ける目的と種類は?
 予防接種とは、目的の病気にかからないように感染を防いだり、もし病気にかかっても重症にならないように体の中に病気に対する抵抗力(免疫)をつけることが目的です。
 予防接種に用いられる薬液を、ワクチンといいます。ワクチンには、病原性を減じた病原体そのものを用いる生ワクチン、死滅した病原体を用いる不活化ワクチン、毒素の毒性を失わせて免疫原性のみを残したトキソイドなどがあります。生ワクチンは長期にわたり免疫が持続されやすいなどの利点がありますが、一方弱毒の程度により本来の疾患の臨床反応が出現したり、強毒株に突然復帰する可能性があります。不活化ワクチンは、免疫の持続が短いため免疫効果を維持するために複数回あるいは定期的に追加して接種を行わなければなりません。
 また、予防接種には、法律のもとにすべての人に接種を勧めている定期接種(結核やジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、麻しん、風疹、日本脳炎、インフルエンザ[65歳以上、一部の60〜64歳の対象者])と、法律では接種が規定されていませんが必要に応じて接種が可能な任意接種(インフルエンザ、おたふくかぜ、水痘、B型肝炎、肺炎球菌、A型肝炎、狂犬病)とに分けられます。
過去の記事わく
Q.2
インフルエンザの予防接種の必要性は?
 普通のかぜとインフルエンザをよく混同していることが多いようです。普通のかぜの症状は、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳(せき)などが中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはほとんどありません。
 一方、インフルエンザの場合は38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強く、あわせて普通のかぜと同様の、のどの痛み、鼻汁などの症状も見られます。さらに、気管支炎、肺炎、小児では中耳炎、熱性けいれんなどを併発し、重症化することがあるのもインフルエンザの特徴です。
 高齢者や、呼吸器や心臓などに慢性の病気を持つ人は重症化することが多いので、十分注意する必要があります。最悪の場合は死に至ることもあります。近年、小児がインフルエンザにかかると、まれに急性脳症を起こして死亡するといった問題も指摘されています。
 また、インフルエンザは基本的に流行性疾患で、我が国では例年11月〜4月に流行しますが、一旦流行が始まると、短期間に乳幼児から高齢者まで膨大な数の人を巻き込むという点や、インフルエンザが流行した年には、高齢者の冬季の死亡率が普段の年より高くなるという点からも、普通のかぜとは異なります。インフルエンザワクチンの接種を行うことで、インフルエンザによる重篤な合併症や死亡を予防し、健康被害を最小限にとどめることが期待できます。このワクチンの効果は、年齢、本人の体調、そのシーズンのインフルエンザの流行株とワクチンに含まれている株の合致状況によっても変わります。特に65歳以上の方や基礎疾患がある方(気管支喘息等の呼吸器疾患、慢性心不全、先天性心疾患等の循環器疾患、糖尿病、腎不全、免疫不全症[免疫抑制剤による免疫低下も含む]など)では、インフルエンザが重症化しやすいので、かかりつけの医師とよく相談のうえ、接種を受けられることをお勧めします。
過去の記事わく
Q.3
妊婦と予防接種は?
 妊娠時の予防接種として問題になるのは、任意による予防接種を受けるかどうかということになります。妊婦に対する一般的な考え方は、余分なことはしないのが原則です。つまり、必要のない薬を飲まないことと同じで、どうしても予防接種が必要でない限りは、行ないません。したがって妊婦の予防接種は原則禁忌となります。
 特に風疹の予防接種は生ワクチンで、発病の可能性もあり絶対に避けるべきです。妊娠の可能性のある年代の女性ではワクチン接種後最低2ヶ月の避妊が必要です。
 インフルエンザの予防接種は不活化ワクチンで、胎児に影響を与えるとは考えられていないため、妊婦は接種不適当者には含まれません。しかし、インフルエンザワクチンに含まれる異種蛋白が母体に発熱やショックなどのアレルギー症状をおこすことがあり注意が必要です。現段階では流行の始まる前に妊婦にインフルエンザワクチンを接種することは、胎児の器官形成時期である妊娠初期は避けたほうが良いと考えられています。
過去の記事わく
ワンポイントアドバイス
 任意の予防接種を受けることは、感染を防ぎ、もし病気にかかっても重症にならないように体の中に病気に対する抵抗力(免疫)をつけることが目的です。特にインフルエンザでは、高齢の方や小児などの抵抗力のない場合は接種することをお勧めします。しかし、妊婦の場合は、妊娠初期は避けるべきと考えられています。
過去の記事わく
 
 
戻る UP
Copyright(c) Hanabayashi Ladies Clinic all rights reserved.