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お悩み23:流産てなに?
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   せっかく妊娠したのに不幸にも流産してしまうことがあります。大部分は正確な原因もわからないため、今後の妊娠が不安になることもあります。今回は、現在わかっている原因を紹介し、考えてみました。
Q.1
流産とは?
 妊娠22週未満に妊娠が中断することをいいます。つまり妊娠の継続が中断することで、胎児または胎芽(妊娠10週以前の胎児)の成長が止まり、心臓が動いていたのが止まってしまうことを意味します。この22週未満というのは、胎児の生育の限界が妊娠22週以降のためであるからです。さらに、妊娠12週未満の流産を早期流産、妊娠12週以降22週未満の流産を後期流産と言います。
 流産の頻度は、全体の妊娠の8〜15%と言われ、妊娠週数では、妊娠5〜7週の期間に全流産の22〜44%、妊娠8〜12週に34〜48%、妊娠13〜16週では6〜9%と言われています。
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Q.2
流産の種類にはどんなものがあるのですか?
 a:切迫流産…胎芽あるいは胎児およびその付属物などが全て排出されておらず、いまだ胎児が生存していて、正常妊娠への回復が可能なものです。従って、正確には流産している状態ではありません。b:進行流産…子宮頸管が開大し、子宮出血がある状態で、保存治療できない状態です。子宮収縮による下腹部痛もあります。胎芽や胎児およびその付属物が排出されようとしている状態です。c:完全流産…胎芽や胎児およびその付属物が完全に排出された状態を言います。d:不全流産…胎芽や胎児およびその付属物が完全に排出されず、一部が子宮内に残っており、出血などの症状が続いている状態を言います。e:稽留流産…胎芽や胎児が子宮内で死亡後、出血や下腹部痛がなく、子宮内に留まっている場合を言います。f:感染流産…一般的には流産経過中に子宮内感染がおこった状態です。感染が進むと発熱と膿の排出を認めます。他には、連続して3回以上流産を繰り返した場合を習慣性流産と言います。
 
■流産の種類
稽留流産 進行流産 完全流産
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Q.3
流産の原因は?
 早期流産の原因は、胎児側や母体側などのいろいろな可能性が推測されているのみで、個々の流産の原因を明確に診断することはほとんど不可能です。ただ、早期流産の胎芽や胎児あるいは胎盤となる繊毛の染色体検査を行うと、その50〜60%に染色体異常が認められます。また、染色体が正常な全ての夫婦においても相当数の胎児染色体異常が日常的におこっているため、正常な夫婦でも流産することがあります。他に、黄体機能不全として、妊娠を維持する黄体機能が悪く、黄体ホルモンの分泌が悪くて流産する可能性が言われています。後期流産は、主に母体側の原因であることが多く、特に細菌感染による原因が多いと言われています。また、習慣性流産は偶然に起こった流産と考えるよりも、夫婦の染色体異常や子宮の形態異常、内分泌異常、自己免疫異常などの母体側の原因が考えられます。
 
■流産の原因

1.胎児側因子

(1)妊卵の異常(染色体異常など) 
(2)胎児付属物の異常(羊水過多など)
(3)多胎妊娠
2.母体側因子 (1)子宮の異常(頸管無力症、奇形、筋腫など)
(2)卵巣機能異常(黄体機能不全など)
(3)その他の内分泌疾患
 (甲状腺機能異常、糖尿病など)
(4)感染症 (5)自己免疫疾患 
(6)その他の母体合併症 (7)染色体異常
(8)外傷 (9)放射線被曝 (10)化学療法 
(11)嗜好品 (12)精神感情
3.夫婦間因子 (1)免疫異常(HLA適合性など)
(2)血液型不適合
4.男性因子 (1)染色体異常
(2)精子の異常
5.原因不明  
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Q.4
治療方法は?
 切迫流産の治療では、まずは安静が必要となります。さらに黄体機能不全の場合は黄体ホルモンやヒト繊毛性性腺刺激ホルモンの投与、細菌感染が疑われる場合は抗生剤の投与を行います。しかし、胎児に異常があればどんな治療も効果がありません。しかも原因がはっきりしないことがほとんどです。
 切迫流産以外は胎児が生存していないので、子宮内に胎芽や胎児あるいは胎盤となる繊毛が残存している場合は、子宮内の残存物を掻き出す必要があります。
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ワンポイントアドバイス
 流産で唯一、胎児の生存している可能性のあるのが切迫流産であり、妊娠継続の可能性があります。しかし、大部分は胎児の生存を認めないため、子宮の内容物を掻き出す処置が必要です。また、流産の原因が不明なことが多いのが現状です。最近は高齢妊娠・出産が増えてきました。35歳以上になると胎児の染色体異常による流産や不妊、難産の確率が増加します。子供を作るには若い時のほうが、もし流産しても次の妊娠に期待が持てます。
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