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まず、選択的帝王切開と緊急帝王切開に分類されます。選択的帝王切開とは、妊婦検診などで、正常分娩が困難であるとあらかじめわかっている場合で、赤ちゃんの成熟のみられる38週ごろに日にちを決めて帝王切開をする場合です。
緊急帝王切開とは、お母さんまたは赤ちゃんに何らかの問題が生じ、急いで赤ちゃんを娩出しなくてはならない場合に行います。
選択的帝王切開には、既往帝王切開、逆子(骨盤位)、多胎妊娠、前置胎盤などが多く、緊急帝王切開では、胎児仮死、児頭骨盤不均衡、常位胎盤早期剥離などがあります。
一般には赤ちゃんの一番大きな頭がお母さんの子宮の下になっているのが正常ですが、逆に骨盤位の出産では、頭が最後となるため難産となったり、臍の緒が赤ちゃんの先に下がってきて赤ちゃんの状態が悪くなったりします。
多胎妊娠では早産や妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)などになりやすく、母親や胎児への負担を軽減するために帝王切開となります。
前置胎盤とは、赤ちゃんの産まれる通り道に胎盤が付着していて、正常に出産できない場合です。胎児仮死とは、赤ちゃんが産まれるまえに何らかの原因で心拍の減少を認め、一刻も早く娩出しなくてはならない場合です。
常位胎盤早期剥離とは、赤ちゃんが産まれる前に胎盤が剥がれてしまう場合で、赤ちゃんやお母さんの健康状態を著しく悪化させます。
児頭骨盤不均衡とは、赤ちゃんの通り道である骨盤が狭かったり、逆に赤ちゃんの頭が大きくて骨盤を通過できない場合です。 |
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